風営店におけるスライダックス(調光器)の話し

風俗営業許可を取得していた風営店が撤退し、居抜きで次の風営店が入居しようとすると、そこにスライダックス(調光器)が設置されていることがあります。

風営法を筆頭とする法令等の規定により、クラブなどの接待のある飲食店では「スライダックスは不可」とされています。
この「スライダックスは不可」という情報は、インターネット上に多数流れていますから、風営店を経営する方には知られていることだと思います。
インターネットだけでなく、風営店を新規開店するときに行政書士からも警察からも「スライダックスは不可」と言われていると思います。

さて、撤退したお店が風俗営業許可を得ていたということは、許可を受けたその時点ではスライダックスがなかったことを意味します。したがって、許可を受けた後にスライダックスを設置したことになります。

ここで疑問です。「スライダックス(調光器)は不可」が分かっていて、なぜスライダックスを設置するのでしょうか?

風営店の店舗を扱う不動産屋さんが「カラオケの時の照明演出のために、店舗内の照明を落としたいのでは?」と言うを聞いたことがあります。カラオケの照明演出として、呼び名はいくつかあると思いますが「ステージライト」「ディスコライト」などレーザー光を出す照明器具があり、そのレーザー光を綺麗に見せるために店舗内の照明を落としたい、ということのようです。なるほど、一理あるように思います。その一方で、店舗内の照明を全く落とさずに、カラオケの照明演出をしている風営店も存在しているので、他に理由があるのではないか、とも思っていました。

ある時、風俗営業許可の申請者本人と一緒に警察に風俗営業許可証を受け取りにいく機会がありました。警察の担当官から申請者本人に「スライダックスは設置したらダメですよ」と注意があります。担当官が「お客さんが『明るすぎる』とクレームすると、経営者がスライダックスを設置することが多いですから」と続けました。

これを聞いて、これまでの疑問が解けました。とても納得のいく理由でありました。

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消防訓練の話し

今回は消防訓練と、その思い出について書いてみます。

飲食店などの開業に付随して、消防手続きに関わることがあります。

その飲食店が入居する建物が一定以上の規模である場合には、防火管理者を選任して、消防計画を作成します。
その消防計画に基づき、今回のテーマである「消防訓練」を行います。

さて、「消防訓練」と聞くと、思い出すことがあります。私が会社員時代の消防訓練のことです。

その当時は防火管理者という言葉も知らなかったのですが、会社には防火管理者がいたはずで、今思い返せば、そのような話しを聞いていたよう思います。

社員は「防火管理に係る消防計画」に従って通報・連絡・初期消火・避難誘導などの役割を割り当てられていました。
私は、初期消火の担当でした。
ビル全体の消防訓練の日、訓練会場に行くと、すでに延ばされたホースがあり、参加者が代わる代わるノズルを持ち、水圧の体験をしました。

と、まあ、これで消防訓練は終わりで、私は漠然と「あのホースはどこから来たのだろうか?」と思ったものです。

変なことを言っていると思われるかもしれませんが、私は初期消火の担当だったのに、ビルの中にある消火栓設備の扉を開けると、ホース、ノズル、バルブがあることを知らなかった訳です。

おそらく、防火管理者やビル管理者以外の一般の訓練参加者は、誰も屋内消火栓設備の扉の中を知らなかっただろうと思います。

平常時は、むやみに触ってはいけない消防設備なので、誰も中を見たことがないのも当然といえば当然です。

また、屋内消火栓には、ひとりでも操作可能な2号消火栓と、原則2人で操作しなければならない1号消火栓があるのですが、当然そんなことも教えられていません。

このような訓練の状況でしたので、火災が起きなくて本当に良かったと思います。

話しを今に戻して。

先日、弊事務所が入居しているビルで消防訓練がありました。訓練では消火器の使い方を実地に確認しました。
消防署員の方からは「消火器の設置場所を確認しておくように」とのアドバイスがありましたので、さっそく確認しておきました。

消防訓練に関しての話は以上です。

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飲食店HACCPの話し

2018年6月13日、食品衛生法が改正されました。この改正で「飲食店HACCP」という制度ができました。制度の施行はまだ先ですが、2年以内には義務化されます。

「飲食店HACCP」と書きましたが、法律上の言葉ではありません。

法律上は、(食品)営業者は次の2つを実施しなさい、となっています。

1.施設の内外の清潔保持(中略)一般的な衛生管理
2.食品衛生上の危害の発生を防止するために特に重要な工程を管理するための取組(小規模な営業者にあつては、その取り扱う食品の特性に応じた取組)

特に上記2がHACCPに対応する部分で、「小規模な営業者」とあるので一般の飲食店も含まれることとなり、「飲食店HACCP」という言葉で表現されます。

HACCPは、NASAのアポロ計画に起源をもつ由緒正しい食品衛生管理の手法です。
今回の「飲食店HACCP」は由緒正しいHACCPをそのまま飲食店にも適用する訳ではなくて、HACCPの考え方を取り入れて食品衛生に取り組みましょう、という趣旨です。ですから、「自分の店で食中毒は出したくない」「異物混入したくない」という気持ちがあれば、誰でも対応可能です。
「急に法律で無理難題を突き付けられた」という話しではありませんので、ご安心ください。

平たく言うと、「飲食店HACCP」とは以下を実施することです。
1.ヤバそうなところに注目して、衛生管理のルールを自ら決める。
2.そのルールを紙に書く。
3.紙に書いたルールを自ら守る(従業員に守らせる)。
4.ルールを守っている様子を紙に記録する。

飲食店を経営されている皆さまなら誰でもできることなのですが、場合によっては「紙に書く」という部分が不慣れな方もいらっしゃるかもしれません。また、「どのように書けばいいの?」という方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合は、私にご連絡いただければOKです。私は法律の改正前から「飲食店HACCP」に取り組んでいますので、ご安心いただけます。

いずれ保健所職員があなたのお店を訪ねて「飲食店HACCPは?」と尋ねます。飲食店の営業許可が欲しい場合も保健所で「飲食店HACCPは?」と言われます。その時は、このブログを思い出して、私にご連絡いただければOKです。

不動産業の方で飲食店の店舗を扱っていらっしゃる方も、お客さまから飲食店許可について相談されてHACCPの言葉が出たら、私にご連絡いただければOKです。

余談になりますが、この件は改正前からお金をかけて勉強をして、改正になるのを待っていました。国会が他の問題でなかなか進まず、本当に法案が成立するのか心配していたところ、会期が6月20日まで延長になり、6月13日に法改正が公布されて「ほっとした」というエピソード付きです。

そもそも私がHACCPを知ったのは、3~4年前に「食品衛生責任者の養成講習会」で習った時です。クライアントさまに「食品生成責任者講習会に行ってくださいね」と言う手前、自分でも受講してみたのでした。

さて、もうすぐ東京オリンピックです。大勢の外国人が日本を訪問することと思います。外国人から見ると日本の食品衛生管理には問題があるそうで、日本としても外国人に安心してもらいたいという意図で、今回の食品衛生法の改正となりました。

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