ワクワクする気持ちの会社設立の話

私は行政書士ですから、法人を設立しようとする方に代わって定款を作成するサービスを提供しています。定款の認証が必要な場合は、その手続きも代行します。その後は司法書士さんに手続きを引き継ぎます。

また、私は、法人そのものについて説明したり、法人の設立手続きについて説明したりもします。

そんな中「会社を設立したいから、話を聞いてほしい」というお客様から電話がかかってきました。

会ってみると、このお客さまは、ご自身のビジネスプランについて嬉嬉として語り始めました。

曰く「ワクワクする気持ちです」。

お客さまが楽しそうなので、ずっと話を聞いていましたが、私としては会社設立の手続きについて説明をしなければなりません。

何故なら面談の冒頭で「会社を設立したいから、その手続きをしてほしい」とお客さまが発言していたからです。しかし、会社設立の手続きの話はさせてもらえません。

それどころか、このお客さまは私に向かって「この商品の売値って、いくらがいいと思いますか?」などと質問を始めました。

私の内心は「会社設立の手続きについて相談または依頼に来たのではないのか!?」と混乱気味になっています。

それでも私は「商品の仕入値、商品加工の人件費、販売の人件費、事務所家賃、通信費、水道光熱費、広告宣伝費、その他諸々の支出を積み上げて、更に会社が希望する利益を上乗せして、その合計額を予定の販売数で割ってください」などと答えました。

よくよく話をしてみると、このお客さまは、特にご自身の人件費について意識が薄いようでした。

このお客さま自身が社長になろうとしているのですが、「社長が自ら働けば人件費は払う必要がない」などと発言しています。私は、社長自身に収入がなければ生活できないことを指摘しました。

たしかに、事業が軌道に乗るまでは社長の報酬・給与をゼロにすることはあります。このお客さまは、自らの貯金を資本金として会社に出資してしまう訳ですが、事業が軌道に乗るまでの間を無収入にした場合、生活費が手元に残っているのかと尋ねると、「残っていない」といいます。

そんなこんなで、社長自身の希望収入も含め、予定の原価計算をすることを勧めました。需要の問題もあるし、売値の値ごろ感の問題などもありますが、売値を決めるために先ずは原価計算が必要である旨を指摘して面談を終わりました。

結局、会社設立の手続きについては、話はしていません。

まとめます。

このお客さまのように、新しいことを始めるには「ワクワクする気持ち」は重要だと思います。

その一方で計算も必要だと思います。

このブログをお読みの方で「会社をやりたいけれど、計算は苦手」という方は、弊所にご相談ください。きっと、お客さまのお力になれると思います。

会社設立の手続きとは別料金ですが、弊所ではご相談に応じます。

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